ロボロボ翔大祭『音楽チームまとめ➀』

※文化祭「ロボロボ翔大祭」終了後の担当教員からの「まとめ」です。

文化祭の打ち合わせの席で、ロボットを使った音楽を何かできないかというお題に、ラップかなと思いつき、そのまま、演奏が好きなSくんとNくんを巻き込んで突っ走ってみました。

二人にとっては始めてのオリジナル曲、ロボットを使ったラップという前衛っぽいパフォーマンス、慣れないレコーディングなど、戸惑う部分も大きかったと思っています。

キーボーディストのSくんは、早い段階からこの状況に順応しました。年齢的に誰に教わったわけでもないであろうファンクのリズムに、それっぽく手を振りながらノって弾いている後ろ姿を見て「かっこいいじゃないか」と思っていました。

レコーディングも順調で、かなりシビアな基準でのレコーディングでも実はできてしまうのではないかと思わせるほどでした。合奏でも重要な役割を抱え、途中からはVRマインクラフトへも積極的に参加し、相当いそがしかったはずですが見事にどれも手を抜かずにやり切りました。

ベーシストのNくんは、初めてのレコーディングにかなり苦手意識を持たせてしまいました。それでも、録音したものが全く使えないという状況にはならずに、レコーディングをした日は着実に進むことができました。ずっとスラップの練習をやってきていることもあり、録れている音自体が良かったのも効きました。今回、私が良くなってきたベースの音をより良くするために、またベースの音作りに興味を持ってもらおうと、自宅に眠っていたSANS AMP Classicというプリアンプを持ってきてNくんに貸しました。気づけばずっとNくんはベースにこのSANS AMPをつなぎ、かき鳴らしていました。レコーディングは完遂とは行きませんでしたが、二学期になってから指の皮も、プレースタイルも、音自体への意識も、見事にベーシストらしくなりました。

ロボロボ翔大祭の二日間、ロボラップだけで計七ステージやりました。一曲のみで一日三ステージや四ステージやるのはかなりしんどいです。緊張感やモチベーションを保ちづらくなります。案の定一日目は、メンタル面で二人ともうんざりしているのを感じました。

二日目、初日四ステージだったのを三ステージに減らし、そのかわりに、音楽担当の教員二人もアドリブで演奏に参加することにしました。大人二人、何を演奏するかなんてノープランで、本当にアドリブでしたが、彼らの努力に応えて大人も本気で同じステージに立つことで、二人が新鮮な気持ちでステージの雰囲気を感じ、楽しく演奏してほしいという思いでした。

この二日間、SくんとNくんはこの七ステージをこなすことで、着実に上手くなっていました。緊張感を保つのが難しかった初日でも、一ステージごとに曲に慣れ、演奏が数を重ねるごとにまとまってきましたし、二日目の最後のステージと、初日の最初のステージではまったく別物の演奏になっていたはずです。たった一回の本番が、数十時間の練習よりも良い経験になるという格言のままでした。

さてレコーディングもまだ途中ですし、このロボラップを使ってネットでバズらせる(100万回再生!!)ということもまだです。ここから、まだまだ二人と面白いことをやってみたいです。

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