①三角を書きます。
②正方形を書きます。
③タテ長の長方形を書きます。
④小さな丸を書きます。
⑤正方形を書きます。
⑥その正方形を十字で四つ切りにします。
皆さんも書いてみてください。どんな絵が描けましたでしょうか。こんな家が描けたでしょうか。
きっと別の得体のしれない絵になったことでしょう。教室も全員が全く異なる絵を描きました。私たちは自分でイメージしているものを正確に相手に伝えることは中々できません。書くことの難しさがここにあります。では、どうしたら、いいのか?
翔和学園では、「絵になる言葉で、書きなさい」と指導しています。「昨日、おいしい『食べ物』を食べました。」と書く学生がいます。『食べ物』は絵に描けるでしょうか? 「昨日、おいしい『果物』を食べました」では、どうでしょう。『果物』の絵も描けません。絵に描けるのは「りんご」や「柿」などの具体物の名前がでてはじめて絵に描けるのです。
それでも、全て同じ「りんご」はないはずです。八百屋にならぶりんごは全て同じではありません。自分自身が描く具体的で固有の「りんご」を文にしてこそ、作文が書けるのです。
今日の授業では、正岡子規の俳句を例に「写生」について話をすすめました。
翔和学園の3学期の大きなイベントは、2つ。
「成人式」と「卒業式」です。この二つの「式」で、学生はスピーチを行います。翔和のスピーチでは、各々の学生が、これまでの人生を深く掘り下げ、将来に向けて話をします。誰一人として同じ人生はありません。
抽象的な言葉で一般論を語る作文ではなく、「絵に描ける」言葉を用いて、これまでの人生とこれからの人生をしっかりと語ってもらいます。
1月14日の成人式に向けて、大学部2年生は丸3日間スピーチの作成をとおして、自分自身と向き合う日を送っています。