ついに大岩をてっぺんに運びました!!
大鷲の城建設予定地に大黒柱の基礎になる「大岩」を運ぶことが、秋合宿の目標でしたが、6時間をかけ、何とか小屋のあるところまで運び上げることができたものの、山の「てっぺん」までは届きませんでした。
この山のミッションをやり遂げるため、2日間の合宿をおこないました。
前回以上の山の急斜面を、今回は1,2年生のみで運ばなければなりません。
卒業する3年生なしで、どこまでできるのか?
「3年生がいなければ、正直キツイ」
といった声もきかれましたが、合宿に反対する声は不思議と聞かれませんでした。
逆に、どうしてもやり遂げなければならない、という強い気持ちを感じた合宿だったようです。1泊2日の短い期間で、どんなペースで運べばいいのか。
もし2日目の昼までに運べなかったら、何時まで残れば終わるのだろうか、という話し合いがなされていました。
合宿当日、突然いけなくなるメンバーやケンカなどのトラブルもあり、出発が4時間も遅れてしましました。
「正直、もう今日はやりたくない」
「ついても、活動できないんじゃないか」
ネガティヴな言葉が出る中、教職員の間でも、岩を最後まで上げるには、2日目の夜かなり遅くまで活動しても、やり遂げられないのではないかと。
安全面について細心の注意を払いながら慎重な石運びとなると、目標達成までにさらに困難を極めるだろうと、半ばあきらめ、どこで学生たちの自尊感情を満たし、どうやって来年度のモチベーションに繋げるべきか、落としどころ探しにヤキモキした合宿の始まりでした。
しかしながら、私の心配は杞憂に終わり、本日、13時30分、2日間計約7時間を費やし、大岩をてっぺんに運び上げることができました。
初日、夕方から日暮れまでの限りある時間を全力で運ぶ中で、少し手ごたえを感じたようです。
次の日に注力すべく、22時に皆就寝し、5:45起床、カレーで腹ごしらえをし、7時から活動を開始しました。
二日目はさらなる急斜面を、一心不乱にほぼ休むことなく引き上げました。
途中で、何度か、まったく上がらない場面がありました。
地元の方に「ユンボ(重機)を使って押そうか?」と提案されることもありましたが、
驚いたことに重機を使おうという学生は一人も出ませんでした。
全員で掛け声を合わせることで、1回1回全力で引き上げました。
掛け声の重要性、力を協力してタイミングよく出す難しさ、協調することで莫大な力がだせることを学んだ2日間でした。