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今を“楽しむ”、今を“苦しむ”、どちらが未来を楽しめるのか?

「今を“楽しむ”、今を“苦しむ”、どちらが未来を楽しめるのか?」この問を巡り、学生たちの意見は真っ二つに割れました。

この議論は一学期は不登校だったA君のノート書かれた一文からはじまりました。 2学期にはいって初めての「総合演習」の時間は「生き方」(稲盛和夫)という本を扱いました。

『「生き方」という本があります。70万人が買ったベストセラーです。その後120万冊売れています。延べ120万人がこの本を読んで生き方を学んだということです。では、この本に書いてある生き方を知らないと生きていくことはできないのですか? “〇”か“×”かノートに書きなさい。」

教師が問いかけると、学生達の意見は真っ二つに分かれました。

教師は続けて次のように聞きました。 「生きるとはどういうことですか?」

A君のノートには、「しっかり食事をします。しっかり働きます。」と書かれていました。1学期、A君は不登校でした。時々学校に来れても、授業中は発言が出来ず、ノートに自分の意見を書くこともしませんでした。そんなA君は二学期の初めに「頑張れる自分になりたい!」と決意しました。

そのA君のノートを全員の前で取り上げて褒めると、A君はまたノートに向かい、「自分の命を大切にする」と書き足しました。

「ノートにかけたことを読み上げます」と指示をすると、学生達は立ち上がって次々に発表しました。「泥水すすってでも何かをあきらめないでいること。」「一日一日を大切に過ごし、よく学び、よく遊び、よく食べ、心臓を動かし、前を向いて進んでいき、仲間を大切にすること。」「自分の命を大切にすること。心臓が動いていること。」「与えられた人生を生涯もって歩み続けること。」A君も発表をしました。

教師が続けて問いかけました。 「人間は何のために生きるのですか?」

学生達は、「今を楽しむため」というF君の意見がいいという学生と、「人間は未来のために生きる」というA君の意見がいいという学生に分かれていきました。

「未来のために今を楽しむのだと思う」というF君の発言をうけて、教師が更に問いかけます。「●●のために、という論理ですね。つまり、今を楽しめば未来を楽しめるのかということですね?」

「楽しいことだけじゃあダメなんじゃないか」という発言を受けて、教師が更に問いかけます。「“楽しむ”の反対語は“苦しむ”です。つまり、今を“楽しむ”、今を“苦しむ”、どちらが未来を楽しめるのですか」

この問いで、学生たちの意見は真っ二つになりました。

教師は更に、学生たちに問いかけました。 「『生き方』には、人は〇を磨くために生きると書いてあります。この〇にはどんな言葉が入ると思いますか?」 学生達は「心」「体」「品格」など様々な予想を述べました。

教師は最後に次のように問いかけて、授業を終えました。

『「生き方」には「“魂”を磨く」と書いてあります。これは、今を“楽しむ”ことなのか、今を“苦しむ”ことなのか。どちらなのでしょうか』

1学期は不登校だったA君が書いた「人間は未来のために生きる」という一文がきっかけになり、学生達は「生き方」について真剣に考えました。 2学期のA君は、「頑張れる自分になりたい!」という自分の目標に向かって、休むことなく毎日登校しています。

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