国連平和の鐘

「国連平和の鐘」を守る会代表の高瀬聖子様を翔和学園にお招きし、国連本部に贈呈された鐘のお話を聞きました。
高瀬様は鐘を贈呈した中川千代治氏の娘さんです。

第二次世界大戦、ビルマ戦線での激戦の中、部隊の中で自分一人が生き残ってしまったという悲惨で残酷な体験をされた中川氏が行きついた思い、使命と悟られたことは、「国を越え宗教の違いを越えて、平和を願う世界の人々のコインを入れた平和の鐘を造りたい」この願いひとつでした。

1時間以上の熱のこもった授業に、学生たちも背筋をピンと伸ばし、「一言も聞き漏らさないぞ!」という気持ちがこちらにまで伝わってくる姿勢で臨んでいました。授業の中では、たいへん貴重なレプリカの鐘を学生全員に突かせて頂きました。
学生からは、「鐘を突かせてもらい、千代治さんの願いである世界が永遠に平和であって欲しい、という思いが一層強く感じられた。」、「まさか今日鐘を突かせてもらえるとは思っていなかったのでびっくりした。と同時に鐘の音がとても心地よかった。」、「みんなが突く鐘の音を聴いているだけで、なんだか不思議と落ち着いた。」
という感想が聞かれました。

彼らにとっての「平和」とは「戦争」に対するものではありません。以前、「平和」についての課外授業を行った時に、「平和でないことは何?」の問いかけに対して彼らから口をついて出てきた言葉は、「小学生時代に皆に馬鹿にされていじめられて・・・」、「中学2年生の時に女子から容姿のことでいじめられたこと。」、「親が離婚してしまったこと。」、「中学の先生から、お前は何もできないんだから・・・と相手にしてもらえなかったこと。」聞くに堪えない話でした。
そんな辛い経験をしてきた彼らだから、中川千代治さんが願った「平和」への思いが、彼らが経験してきてしまった「戦争」のない世界を望む思いとリンクして今日の授業に真摯に向かえたのかもしれません。
 「二度と戦争を起こさないという強い気持ちを持ち続けたいと思った。」、「翔和に居る時が自分にとっての『平和』な時間。」そうノートに記した学生もいました。

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