はじめてのラップ

文化祭準備期間、一日の締めくくりとしてのラップタイムが2月4日(火)から再開しました。「また今日から日誌にチームの仲間のことを記入していきましょう」と声をかけると
Kさんが「人のことなんか何も書くことがない」と言ってきました。
「机をくっつけて作業しているから、例えば、集中して作業をしていたとかそんなことでいいよ」というと
「人のこと見てないし、人のいいことないし、それに私はこの雰囲気が大嫌いなんだ。なんでラップしなきゃなんないの、すぐにでも出ていきたい気分」と声を少し荒げて言ってきました。
ラップの音楽もかかって、周りも乗ってきています。

「じゃあ、今日はいいけど明日またやるからね」

そして木曜日、ラップタイムの時間が近づいてきました。
事務所で作業をしていたので、工房チームのみんなに日誌を書いて学校に行くように指示を出しました。
Kさんが日誌を見せに来ることもなく、事務所にも姿がなかったので、もう帰ってしまったのかもしれないと思い学校に行きました。
すると、彼女がAB教室で日誌を持って待っていました。
あら!という驚きと嬉しい想いが込み上げてきました。
「先生、みんな発表しないとダメなの」と聞いてきたので、「あっ、そう」と答えると「やったら帰っていいですか」と言うので「いいよー」と返しました。
もうこれは気が変わらないうちにお立ち台に上げなければと思い、MCの先生にKさんを指名してもらうようお願いしました。

いざ! Kさんのラップタイム  ヨォ♪とふられ
♪みんな作品作りをがんばっていた!♪♪ラップを刻みました。

Kさんが自ら動いて参加してくれたことがとても嬉しかったです。

彼女の日誌には次のように書かれていました。

「H君が切り抜きをがんばっていました」
「RさんとMさんが、電車のデザインをがんばってました」

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