本日はPRプロジェクトの総括として、
運動の原理の総復習と「もっと水ロケットを遠くに飛ばすための工夫」について学びました。
昨日長野校の生徒はノズルの関係で打ち上げができなかったので、より飛ばす工夫を学びながら比較実験を長野校で中継をつないで行いました。
第一のポイントは「打ち上げる角度について」
ストローロケットの実験で飛ばす角度について学んだ生徒たち。
「何度が一番よく飛ぶか覚えてる?」
I君「45°」
T君「45°!!」
U君「40°~50°」
とストローロケットで学習したことをしっかり覚えてくれていました。
しかし打ち上げのとき、60°程に設定していたN君。理由を聞いてみると
「何°かは覚えてないですが、45°より高めに設定しました。その方がロケットがよく飛ぶと考えたので」果たしてそうなのか?
45°と60°と角度以外の条件を変えずに長野校で打ち上げを実際にやってもらいました!
まずは45°での打ち上げです。記録はおよそ19mでした!
時間の関係で気圧は控えめにしました。
そして60°に変えることでどれほど変化があるのか、実践!…
したかったのですが、発射台がうまく動かずやり直しに…。
しかし、それでもできなかったので先に解説に入りました。
実際に角度比較を行った実験の飛距離グラフのデータを生徒に見てもらいました。
I君「45°のときは60mくらいだけど、60°は70mくらい出てる!」
と、結果が違いに気づくことができた。
前に学習したように、理論上は45°で正しいが、風向きや空気抵抗を考慮した場合は他の角度で飛ばす方がよいと学びました。
長野の発射の準備が整い、同じロケットではなかったのですが60°で打ち上げた結果約33m飛ばすことができました。
(データ参照:http://www.oku.okayama-c.ed.jp/rika/H25_12.pdf)
第二のポイントは「水量について」
昨日の打ち上げ会でK君がこんなことを言っていました。
「水の量を300mlにした時が一番よく飛んだ。」
このことを確かめるために、150ml、300ml、450mlで比較実験を行いたかったのですが、長野校のセッティングがうまくいかず、こちらの解説も別の実践データを用いて解説しました。
そのデータから1.5Lペットボトルで作った水ロケットの水量は375ml~500mlほどがもっとも飛ぶことがわかりました。計算上は気圧にもよりますが容量の1/3程の量が適切とのことで、500mlの場合は200ml弱が適切であることがわかりました。
K君のロケットは300mlの水で130mほど飛んでいたので、水の量をもう少し増やしていたらさらに飛んでいたかもしれません。
(参照:https://school.gifu-net.ed.jp/ena-hs/ssh/H27ssh/sc2/21525.pdf、https://www.slideshare.net/j_rocket_boy/ss-77032472)
第三のポイントは「羽の付け方について」
5つの羽の付け方の実践例(参照:https://www.gifu-net.ed.jp/kyoka/rika/risu-tebiki/32/5pettobotoru.pdf)からどの羽の付け方が一番飛ぶか予想してもらいました。
S君「5枚羽を付けたものだと思います」
Sさん「4枚羽の傾けたものだと思います」
N君「前の方にも羽をつけたやつだと思う」結果を見ると、4枚羽スクリュー状にしたものが1番の飛距離が出ているという結果で、次点が5枚羽のものでした。
この羽の角度を10°傾けたロケットを用意してくれた長野校のDさんが、実際に打ち上げてくれました。
その結果、記録は39m!この前に打ち上げたロケットよりも飛距離は伸びていました。この3つのポイントについて学び、最後にまとめをしました。学習した後は、長野校で昨日打ち上げられなかった残りの生徒の打ち上げ会です。
パラシュートを付けたIくんとKくん。綺麗に飛びましたがうまく開きませんでした。
続いてSくんの打ち上げ。先生のアドバイスを受けパラシュートを再度セッティング。
高く打ちあがり、何と綺麗にパラシュートが開きました!そしてそのまま着地前にナイスキャッチ!
Sくん思わずガッツポーズをするほど大喜びでした!
水ロケットの運動について「なぜそうなるのか?」を知り、考え、実践する。そんな学習を生徒たちはしてきました。
今日で1学期終了です。2学期もまたロケットを通し様々な学習を共にしていきましょう!