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「成人」とは年齢ではない!-発達に悩む若者の成人式

翔和学園では、学園で成人式を祝います。地元の成人式ではなく、学園で祝う理由は前回のブログで書いた通りです。

これまで歩んだ20歳の道のりが他より険しかったからこそ、親子でしっかりした「式」でお祝いをしてもらいたいと考えています。家族だけの記念写真をとり、参拝をし、先輩たちも参加し盛大な祝賀会を開きます。
※今年はコロナ禍でさすがに祝賀会は難しそうです…

翔和学園で式を挙げる際、例年することがあります。
彼ら彼女らの20年間を凝縮した「成人の決意」のスピーチをすることです。

それぞれ不器用ながらも親への感謝やこれまでの人生などを、できるだけ深く語ってもらいます。ノート一冊を渡し、書けるだけのことを絞り出してもらい、まとめていきます。

そのため、12月末から1月にかけ、大学部2年生だけが、同じ教室に一同に会し、ほぼ数週間、缶詰めになって「スピーチ」を書くのが恒例になっています。

今年度もオンラインのビデオチャットを使い、昨年末からスピーチの準備をはじめました。新年に入ってから毎日スピーチ書きに勤しんでいます。

現在の日本では、成人とは「20歳」になることで、法的に「なる」ことができます。しかし私たちは、時が経てば、自然に大人になるとは考えていません。かつての日本やいくつかの国にあるように、大人で「ある」ことには、なんらかの「通過儀礼」が必要であるとも考えます。

多くの若者は自ずと通過しているのかもしれませんが、発達の問題を抱えた彼女彼らだからこそ、20年間の過去をしっかり消化し、新しい大人の「夢」をもつ通過点が必要だと思うのです。

それが成人の決意」のスピーチです。

ですから、私たちは、かつて20歳の時の成人式に、しっかりお祝いできなかった若者にも再度、スピーチを書いてもらい、翔和でお祝いする機会を提供します。

年齢で祝うのではありません。

成人式の参加者は、21歳の学生もいれば、これまでには30歳を過ぎて、翔和の成人式でお祝いをした人もいます。

発達がそうであるように、成人になるしかるべきタイミングがあります。
敢えて、1年、2年遅らせて「成人」になることもあるでしょう。

ただ一つ課されること、それがスピーチです。

大人になるためには、乗り越えていかなければならないことがある、それを意識しながらスピーチに向き合ってもらっています。

つづく・・・

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