真っ先に立ち上がったって教室を出たのは、M君とH君でした。
朝の運動が終わり、日課が始まる前の出来事です。
学生たちが着席し、スライドの準備を終えたので始めようとみんなの前に立ちました。
A君の姿がありません。
「あれ?A君は?」
と言って私が探しに行こうとすると二人が真っ先に教室を出て探しに行ったのです。
続いてT君、Y君、I君、MK君と教室を出て探しに行ってくれました。
MK君が見つけてくれました。
「僕が連れて行くからいいよ」とMK君。
教室に戻り教室から出て探してくれた学生たちを褒めました。
このような場面で真っ先に体が動く学生、その姿を見て動く学生。
大学部全員をもれなく一緒にやっていこうという姿勢。
このような姿が立派だと思います。
日課の後に整体の授業がありました。
A君は整体の授業にうまく取り組めません。
そこで他の作業をやってもらおうとしましたが、本人はこの教室でみんなといることを選びました。
仲間と同じ空間で授業を受けたいという気持ちが強いからだと感じました。
翔和学園高大学部の一員であるという強い帰属意識が彼の中にある証拠だと思いました。
登校調整の学生も多いですが、帰属意識を全員に根付かせたいと考えています。