子どもを見る、ということ

翔和学園大学部では、「学級通信で学生の姿を具体的に描写する」ということを通じて「子どもを見る」ということに取り組んでいます。

翔和学園には「翔和学園を盛り上げる会」という会があります。保護者の皆様が学園長と本音で語り合う会です。

そこで保護者の皆様からいただいたご要望の第一位は「もっと学校での様子が知りたい!!」というものでした。

更に「先生方からは頑張ってます、とか、よくやっています、と言っていただくんですが、何をどう頑張っているのか親には全く分かりません!先生たちはうちの子のことをちゃんと見てくれてるんでしょうか?!」と、率直な思いをぶつけてくださった方もいらっしゃいました。

そこで、教員一同で、「教室での学生達の様子を、学級通信の中で具体的に描写して、保護者の皆さんにお伝えしよう!」と決意を新たにしました。

■■2月20日の学級通信より■■

机の下で小さくガッツポーズをするNくん。

「よし!」とつぶやく彼の声が前にいる私に聞こえてきました。

翔和学園大学部では、卒業式・修了式に向けて、スピーチを書いています。

「自分の人生を絵本にして伝える」というのがゴールです。

学生達の下書きには、「失敗を乗り越え成長しました」というような文が沢山ありました。

「失敗」は絵にかけません。

まずは「失敗について絵に描ける言葉で文を書こう」という課題を出しました。

N君がノートに次のように書いてきました。

「高等部1年生の時に、A君が机をほうり投げた。ドアにおもいっきりドーンとぶつかった。自分は逃げた。B君とC君が、A君を止めた。」

N君の文を紹介すると、学生たちはと口々に「すげー」と言っていました。

「これで90点!こういう書き方なら挿絵にできる。合格です!!」と私が伝えた瞬間に、N君は机の下で小さくガッツポーズをしたのです。

このときの様子をお母様にお知らせしたところ、メッセージをいただきました。

–N君のお母様より—-

今日の夕食のときのことです。

息子「今日、学校で誉められた!」

母 「良かったね~。ところで、何で誉められたの?」

息子「長い文章が書けたから…」

母「卒業のスピーチなの?」

息子「今度、皆でボーリングに行くんだ!」

という会話がありました。

何時もそうなのですが、突然話が違う方にかわってしまうので、私の理解も「誉めら

れた!」だけで、終わっていました。

話を戻そうとしても、次々と話し出すので、無理なのです。

詳しい様子を連絡して頂き、本当に助かりました。

先生から見た息子の様子をメールして頂けると、主人にも読ませることができます。

学校で息子が頑張っていることが、主人にもより理解出来るようになると思います。

■■■■

翔和学園大学部では、保護者の皆さんとこんなやりとりをする事を通じて、「子どもを見る」ということに取り組んでいます。

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