問題1
300-120は?
「180!」とHくん
問題2
たろう君は180円持っていました。おこづかいを500円もらったら合計で何円になるでしょう?
「180+500で680!」とAくん
問題3
たろう君は300円持っていました。自動販売機で120円のジュースを買おうとすると、おつりは何円ですか?
「300-120で180!」とKくん。
でもHくんが「300円持ってたら普通は200円払いますよね。だからおつりは80円!」
素晴らしい!なかなか鋭いです。結論から言うと両方とも正解です。
ここで、「この問題の答えは5つあります。」というと、みんな真剣に他の可能性を探ります。
「30円」というBくん、「0円」をいち早く答えてくれたHくん。
「買えなかった」は出てきませんでしたが、解答を聞いて根拠を述べてくれたEくん。
みなさんは理由までわかりましたか?
・150円払えば30円のおつり。
・ぴったり120円持っていればおつりは無し。
・せっかくお金を持っていても全部が一円玉等では自販機では買えません。
単なるなぞなぞだなんて思わないでください。今回の学術の授業テーマは「思考方法」です。
算数的に180円と解く垂直思考(論理思考)、自由な発想で解く水平思考。
この水平思考こそがAIが台頭してくるこれからの世の中で大事になってきます。
ひらめきに近い水平思考はそれだけでは根拠がないため結論には至りません。
垂直思考だと結論までしっかりしていますが、多くの人が考えることができるために、
ある意味つまらなかったり、なんだか面白くない考えだったりします。
でももしこの2つの思考法を合わせることができればすごいことが起こると思いませんか?
もう一問お付き合いください。
問題4
5個のリンゴを等しく4人に分けます。どうしますか?
「全部を四等分にして分ける。」と言ってくれたCくん。正解です。これは垂直思考的解答です。
みんなが悩む中、唐突にEくんの「ジュースにするー。」が響き渡ります。水平思考的解答が出ました。
この授業は思考する場です。正解が明確にある場合もありますが、根拠を述べてもらえば原則として不正解はありません。
問題に対してどのような考え方ができるか、その考え方に対してどのように深められるかが最も大事です。
究極の垂直思考AIに対する、クリエイティブで柔軟な発想や物の見方を鍛えられればと思っています。