小中学部では週に一度、近隣の体育館に行き、体育の授業を行っています。
様々な活動を通し、思い切り体を動かし、汗を流します。
全体で準備運動をした後は、ペアを組んで体ほぐし。
二人で背中合わせに座った状態から協力して立ち上がったり、二人で息を合わせてジャンプをしたり、様々な運動をしていきます。
どれも二人の力加減とタイミングが合わないとうまくできない運動です。
お手本となるK君・S君ペアは息の合った動きで、背中合わせで手を使わず立ち上がったり、投げられたボールを背面キャッチしたりと、複雑な動きを次々とスムーズに行います。それに負けじと力を合わせたのはA君・B君ペア。常日頃より仲良しな二人の絆で、ぴったり立ち上がりを揃えていました。
背中合わせの運動はさらにレベルを上げ4人組に。二人の時よりも力のコントロールが難しくなります。それでも時間をかけながら、息を合わせて最後には全員立ち上がる姿がそこかしこで見られました。
ウォーミングアップ後は班に分かれて球技の時間に移行します。
「10回ラリーを続けよう!」先生の掛け声で10数人が輪を作り、ボールが自分のところに来ると懸命にそれを追いかけます。
中でもC君は輪の周りではなく中心に入り、上がり方が弱いボールを文字通り間に入って仲間に繋げていました。
9回までラリーが続くことも何度かありました。その度に「うわー!」と悔しそうな声が上がります。
あきらめずにラリーを続けます。何度も繰り返し、ついに10回繋がると、歓喜の声が上がりました。
バスケットボールの時間は先生も中に入り、5対5の本格的な試合になりました。
D君やS君は長いパスを受け取るとすぐにカウンターを返します。それに対しM君やK君は体格を活かしてすぐに堅い守りを作ります。
ボールは東奔西走コート内を飛び交いますが、得点には至らず試合はオールコートの後半戦に。
後半は広いコートになった分、試合も生徒たちも大きく動きます。ロングパスを受け取り先制点が入ると、すぐにカウンターを返しまたすぐに同点に。
一進一退の攻防の中、わずか1ゴール差の大接戦となりました。勝ったチームは声をあげて喜び、負けたチームも悔しさよりもやり切った充足感のある表情を浮かべていました。