今日の最先端理科SP授業は、キログラムの定義が変わったことが題材です。
変わったのは5月20日とつい最近のことです。授業では、まず重さや長さの単位についての話になりました。
厳重に保管されている、基準となっているキログラムの金属(キロ原器)についてはK君とA君がテレビを見て知っていました。
キロ原器の重さが変わってきているという話から、その理由をみんなで考えます。
埃、温度、劣化など様々な意見が出ます。
そもそも「量とは?」という質問が先生から投げかけられ、B君は「あるものの数」という鋭い回答。
七つの国際単位系 ㎏ m s A K mol cdについて一つずつ確認していきます。
㎏は、これからプランク定数に基づく定義へと変更されます。他の単位も厳密な定義があります。
H君は自分の知らない単位が多くあることに驚いたと感想に書いていました。
kgだけ、単位にキロがつくのはなぜかという話になりました。
グラムが小さすぎるという先生の言葉から、C君はkgの方がgよりも数えやすいことを指摘しました。
これから高校以上で理科を学ぶ時、様々な単位について意識して考えることが、突き抜けて科学について知ることができるかどうかのポイントになっていきます。
最先端の情報をただ知るのではなく、「科学的」な思考ができるかがこの授業では重んじられています。
1年間の授業を通して、生徒に科学的思考を身に付けさせていきます。