自分にとって本当に必要なビタミン点滴を知っていますか?
そんな英文の問いから始まった本日の理科SP。
点滴とはなんですか?
H君は「患者にとって大事な液体」と答えます。
他にも「ご飯だけでは足りないから、点滴することでどうにかする。」などの意見が出ます。
なぜ点滴が必要なのでしょうか?
N君「人間が熱中症の場合、水が足りないからそれを補う。」
K君「病人とかけが人が動けない時に栄養が足りない時に死なないように栄養と水分を供給するようにしている。」
実際に胃にチューブをつないでご飯を食べる人もいます。
ビタミンはこのような種類があります。
・ビタミンA-目に作用し、視覚を維持する。
・ビタミンD-骨の形成に必要、不足すると骨が弱くなる。
・ビタミンE-抗酸化作用があり老化を予防する。
・ビタミンK-血液凝固作用に必要、骨の形成にも関与する。
それとは別にこんなものもあります。
ビタミンB2-糖質、脂質、アミノ酸の代謝に必要
ビタミンB6―アミノ酸の代謝に必要
ビタミンB12―血液の形成、神経細胞の機能維持に必要
ビタミンC―鉄分の吸収、コラーゲンの生成に必要
葉酸―血液形成に必要、妊婦・授乳婦への摂取推奨
ナイアシンーエネルギー代謝において重要
ビオチンー糖質、脂質、アミノ酸の代謝に必要
バントミン酸―糖質、脂質、アミノ酸の代謝に必要
このように、2種類に分けられています。一つは脂溶性。これはアブラに溶けるんです。もう一つは水溶性です。他は水に溶けるんです。
なぜ同じビタミンなのに脂溶性と水溶性の2種類あるのでしょうか?
A君「元々入っている食材によるんだと思う。」
役割が違います。
K君「脂溶性は体に残って、水溶性は体から出る。」
大正解!
脂溶性は体に残り、水溶性は尿から出るんです。
だから老化予防だといって取りすぎても体に良くないんです。
脂溶性は美味しいものが多いんです。
するとH君は「だからキャベツはアブラで炒めると美味しいんだ」と言います。
その通りで、水溶性のものをアブラで炒めると美味しくなるんです。
最初の話に戻ります。
本当にこのビタミン点滴は必要なのでしょうか?
ビタミン点滴は水溶性です。だから必要な食事を取っていればビタミン点滴しなくてもいいんです。
しかし!唯一取りすぎても大丈夫なビタミンがあるんです。それは、ビタミンB12。
「あれ?水溶性じゃないか?」とH君が言うと、「ビタミン12は臓器が間違えて必要だと思って残しちゃうんじゃないか」とA君。
点滴は血液に流れます。ビタミンB12は血液の形成に役立つのでビタミンB12だけは意味があります。
それ以外はビタミン点滴しても実は意味が…ない!ということです。
つまり、しっかりとしたバランスが取れた食事をしていればビタミン点滴は必要ない、ということになります。
夏バテのこの季節、自分にとって必要な栄養が何なのかお子さんと考えてみるのもいいかもしれません。