※文化祭「ロボロボ翔大祭」終了後の担当教員からの「まとめ」です。
合奏では初日と二日目、ともに、予定にはない曲をやりました。
マクドナルドのポテトが揚がった時に流れる曲です。
この曲を、最後の千本桜を演奏する前に披露しました。一学期初めの頃に行った、ソとファの二つの音から成る練習曲です。
最後の千本桜は可能な限り多くの生徒に参加してもらいました。その転換の時にどうしても間ができてしまうため、実はアドリブで入れました。
先陣切ってやってくれたのはKくん。みんなが続いてあわせて大きなポテトの音楽が鳴り響きます。Sくんは二日目に「この下りいりますか?」と、本番中に私に聞いてきたのですが、「最後の千本桜に入るまでの繋ぎなんだ」と説明すると、顔つきが変わり、既にキーボードで準備していた千本桜用の三味線の音色からさっとピアノの音色に変え、ポテトを弾いてくれました。
合奏をやることは、音楽を通じて他人の存在に気づくことです。自分のフレーズが正しかろうが、周囲と合っていなければ違和感を感じます。合わなければ気持ちよくない。そのことを、みんなが少しずつ認識していることが、今回の発表の合奏を聞いてわかりました。
「俺周り見る余裕なんてないよ」と言いながら、しっかり周りに合わせられるようになっていったKくんはその象徴的な存在でした。
彼は、ポテトの後、教員の無茶ぶりに応えて、ファミリーマートの音楽までソロでやってくれました。
そして今回仲間が増えていく喜びがありました。楽しそうにMegalovaniaをキーボードで、千本桜をサンプラーで披露したHくん。去年以来の参加で、千本桜をしっかりと、初めてのドラクエも演奏したTくん。ダンスを再び披露してくれたOくん。料理の合間にとことん練習していたFくん。楽器は演奏しなかったけど、合奏の時すぐそばで聞きに来てくれて、鼻歌まで歌っていたAくん。合奏には参加しなくても千本桜やMegalovaniaの練習を続けたHさん。当日見事な裏方を急遽やってくれたWくん。この仲間が増えていく喜びこそが、参加者を増やして行く鍵なのだと思います。
卒業式まで冒険は続きます。