いよいよ文化祭まで残り1週間をきりました。
大学生や実習生が着々と文化祭準備を進めていく中、小中学生は数学検定特訓の毎日です。とはいえ、つい先週末に漢字検定を終えたばかりです。
この検定続きの毎日に「いつになったらこの地獄から抜けられるんだろう…。」と漏らすのはN君。眉間にしわを寄せながら、渋々数学検定の勉強を始めました。
数学検定特訓初日は、過去問1回分を解ききるのが、精いっぱいでした。
2回目の過去問を解かせようとすると、「これ以上は無理。もう限界なんだよ…」と拒絶モード。頭を抱え、机に突っ伏し、これ以上解くことができませんでした。
頑張って取り組んだことを褒めた上で、明日から少しずつ解く量を増やしていくことを約束し、この日はこれでおしまいにしました。
一気に多くの量を解くと、解き終わった後にドッと疲れが溜まってしまうので、翌日から3問解いたらストレッチで体をほぐすことにしました。
短いスパンで休憩を入れることで、学習の持続時間が増えていきました。
翌日は、午前・午後それぞれ1回分の過去問を解き、計2回分の過去問を解くことができました。
「頑張ってるね!」と声をかけると、「これなら無理なくできそう」
間違い直しも、先生と一緒に取り組んでいきました。解く量が増えたことで、少しずつ調子が上がっていきました。
1回分の過去問を解き終えると15分間休憩することができます。休憩時間は大好きな絵をかいたり、読書をしたりして気分転換をしています。
「(数学検定の)頑張りに比べて、(15分の休憩時間は)わりに合わない気がするんだけどな~。まーいいんだけどね!」と軽く文句を言う余裕も出てきました。
たとえどんなにやりたくないことであっても、絶対に投げ出さないのが彼の良いところです。
「どうせやらなきゃいけないんだから、逆らっても無駄。だったら無駄な抵抗をしないで、ちゃんとやった方がいい」と話してくれました。
渋々始めた数学検定の特訓ですが、毎日コツコツ取り組む中で、確実に解く量を増やしていきました。
1日1回分の過去問を解くのが限界だったが、今では、1日4回分の過去問を解きます。
頑張りの結果、着実に得点が伸びています。このことが、数学検定へのモチベーションをどんどん上げています。
水曜日の午前に解いた過去問で、20問中12問正解することができました。
14問以上正解で合格なので、かなり合格に近づいてきました。
「合格が見えてきたね!」と声をかけると「うん。」と力強く頷いてくれました。
数学検定特訓期間中は、基本的に1日中勉強です。
周りが勉強に疲れて、学習に取り組めていない時も、根気強く自分のやるべき課題をこなしています。
水曜日の午後、解いた過去問で、20問中14問正解しました。ついに合格点を叩き出しました!
「合格点だよ!おめでとう!」と本人に告げると、照れくさそうに控えめに喜んでいました。
翌日は、20問中16問正解し、最高記録を更新しています。絶好調です。
小中学部の文化祭で、『根気のカレー職人』と呼ばれた彼の根気は、数学検定にも活きています。
わり算の筆算の仕方を忘れたら、48個〇を書き、図を使って答えを導くという根気の作業で乗り越えました。
根気強く毎日過去問題集を解き、解いた分だけ着実に点数を伸ばしています。
数学検定の本番は来週の木曜日です。必ず合格を掴み取りましょう!