特定非営利活動法人 翔和学園(所在地:東京都中野区、学園長:伊藤寛晃)の学生たちが、2025年7月14日(月)から10月13日(月)まで開催される大阪・関西万博「いのちの未来館」において、来場者を迎える“アバター案内役“を務めています。
本館のプロデューサーは、アンドロイド研究の世界的権威・大阪大学の石黒浩教授。翔和学園は長年にわたり石黒教授と共にアンドロイド研究を進めてきており、その教育実践の成果が、ついに世界規模の舞台で結実することとなりました。


【プロジェクト概要】
「いのちの未来館」は、人間とアンドロイドが共に生きる50年後の社会を追体験できる未来型パビリオンです。
会場ではアンドロイドやロボットが来場者を出迎えると同時に、パビリオンのエントランスに設置されているCGアバターを翔和学園の学生20名が東京から遠隔操作し、来場者を案内します。
【翔和学園の挑戦】
翔和学園の学生たちは、コミュニケーションに難しさを抱える障がいのある若者です。アバターを介して来場者を迎えることで、これまで困難だった「人との対話」を新しい形で実現します。
「人前では声が出にくい。でもアバターなら気持ちを伝えられる」――そんな学生たちの挑戦は、万博という国際舞台で「誰もが自在に活躍できる未来社会」の姿を世界に示すこととなります。
【教育と研究の歩み】
翔和学園はこれまで、石黒浩教授らと共にアンドロイドを教育現場に導入し、障がいのある学生が安心して社会と関われる仕組みづくりを進めてきました。その積み重ねが、今回の万博参加につながっています。
2024年12月7日には、「アンドロイドと学生が対話 第一人者の石黒教授が特別授業」(AN News https://youtu.be/dzwCCDzjguU?si=_lTOoZmp_G6nTedB)が翔和学園で行われ、自らのアバターと生徒との対話による授業を公開しました。




万博の基本テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」とともに、
・Saving Lives(いのちを救う)
・Empowering Lives(いのちに力を与える)
・Connecting Lives(いのちをつなぐ)
というサブテーマが紹介され、さらに、万博を「People’s Living Lab(未来社会の実場)」と位置づけ、開催を機にさまざまな社会実験が行われる意義を強調しました。
翔和学園の今回の挑戦は、まさにこの理念を体現する「未来社会の実証実験」です。
【参加学生の声】
「初めは緊張してたけど、もっと参加者の方とお話がしたい。コミュニケーションを取りたいと思うようになりました。」
「海外からのお客さんと英語で話せて嬉しかったです。」
【アバター実験担当者の声】
「アバター操作を観察しながら、見えてきたこと」
最初は話すことに緊張していてなかなか来場者の方と話せない方が多かったです。しかし、操作をおこなう回数が増えていくごとに、自ら積極的に話したり、「どのように声をかけると参加者の方に伝わりやすいか」ということを考えて話したりしていました。アバター操作をおこなうなかで、各国からいらっしゃる多くの来場者の方とさらにお話できる良い機会になればと思います。
【プロジェクト体制】
本プロジェクトは、大阪大学、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、理化学研究所、慶應義塾大学、長崎大学、電気通信大学、名古屋大学、株式会社電通、AVITA株式会社 ほか、国内を代表する研究機関・大学・企業との共同で進められています。


<本件に関するお問い合わせ>
翔和学園 広報担当
info@showa-gakuen.net
<法人概要>
・法人名称:特定非営利活動法人 翔和学園
・設立:2007年8月7日(創立:1999年4月)
・代表者:望月 昭彦
・学園長:伊藤 寛晃
・所在地:東京都中野区中央1-38-1 アクロスシティ中野坂上ビル2F
・電話番号:03-5338-0338
・FAX番号:03-3365-5401
・ホームページ:https://showa-gakuen.net/
・法人の主な活動:発達障害やそれに類似する苦手さのある子どもや若者への教育と福祉サービスの提供